麻酔科・ペインクリニック|痛みの専門的・総合的な治療なら石田ペインクリニック
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対象となる症状|頭・首・肩・腕
首 肩 腕の痛み
  • 頚椎症でマッサージなどを受けているが改善しない
  • 枕をいろいろ変えているが、効果がない
  • 目が覚めたら痛みで首が回らない
  • 肩こりが酷く 頭痛までおこってしまう
  • 首だけじゃなく、肩甲骨の内側や腕に痛みがはしる
このような悩みを抱えている方が多く、ペインクリニックの診療を受けに来て見えます。

首、肩、腕の痛み

頸椎症

変形した首の骨が 首の中心をはしる脊髄と言う神経の束、あるいは脊髄から枝分かれした神経根と言う細い神経線維を刺激し痛みを生じます。
神経根の症状は 首の痛みだけでなく、むしろ腕、肩、前胸部、肩甲骨の内側、後頭部に痛みを生じます。頭痛を引き起こすこともあります。
こうした痛みは肩こりのようにマッサージで筋肉をほぐしても、原因が神経にあるため、痛みが1週間しても緩和しないのが特徴です。
通常の肩こりは左右両側に出現する筋肉のこわばりですが、片側だけの場合や、左右差がある場合は頸椎症による神経痛である可能性が高いです。
また首の骨にも関節があり(首の後ろ側)関節の変形による首の痛みも生じます。この場合もマッサージの効果が一時的であったり、不十分となります。
首を上に向ける動作、(天井の掃除、歯科治療、美容院での洗髪など)では、神経根が首の出口を通る隙間が狭くなる姿勢ですので、神経痛が悪化することがあり注意が必要です。
また日頃は、首周囲の筋肉が固くなり、ただの肩こり、首こりと勘違いし、首をぐるぐる回す動作をすることがあります。これにより、神経痛が悪化する場合もあるため、首の運動は前方へのストレッチのみとし後方へのストレッチを行わないことが大切です。
マッサージを1週間行っても改善しない左右差のある頸部痛、肩甲骨内側の痛み、腕の痛みは頸椎症による神経由来の痛みの可能性があるので、医療機関への受診が必要となります。
鎮痛薬、筋弛緩薬、漢方薬、マッサージなどで治療が行われますが、それでも改善しない場合、 星状神経節ブロック頸部神経根ブロック、頸椎椎間関節ブロックと言った治療法は非常に効果があります。

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニア
頸椎椎間板が慢性的な圧迫により脊髄、脊髄神経の方へとびだし、頸部、腕に激痛が生じます。40〜50代男性に多く発症します。
頸椎症と同様に神経根の痛みであり、首の痛みだけでなく、むしろ腕、肩、前胸部、肩甲骨の内側、後頭部に痛みを生じます。
やはりマッサージで筋肉をほぐしても、原因が神経にあるため、痛みが1週間しても緩和しないのが特徴です。
軽症であれば、鎮痛薬、安静で治療します。
それで症状がコントロールされなければ、星状神経節ブロックを施行します。また腕の痛みが取れない場合、頸部硬膜外ブロック頸部神経根ブロックを施行します。
お箸が使いにくい、歩くとき転ぶ、ボタンがうまくはめられない、などの症状があれば頚髄の異常を疑います。頚髄症状が生じたり、神経症状が進行する場合は手術を考慮することになります。

胸郭出口症候群

腕の痛み、しびれ、だるさ、冷感を生じる疾患です。腕を上に持ち上げるときに血管、神経が鎖骨、肋骨、筋肉に挟まれて生じます。
頚椎症の症状と似ていますが、この場合は 第1〜第4指への放散する症状が伴いやすく、胸郭出口症候群では第5指への放散症状のみの場合が多いのが、特徴です。
20代、30代の女性に多く発生します。
星状神経節ブロック腕神経叢ブロックを行います。

慢性頭痛

腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎などの原因疾患がない慢性頭痛に対しペインクリニック治療を行います。
日本人の3〜4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」です。

緊張性頭痛

頭痛もちの73%が緊張性頭痛です。不自然な姿勢(パソコン業務)、抑うつ、不安などからの精神的ストレスなどから生じます。
頸部、肩の筋力の持続的収縮が原因となり、頭にハチマキ状の締め付けられるような圧迫感を呈します。
頭痛に肩こり、めまいを伴う場合があります。
漫然とした鎮痛薬の乱用は薬剤によりあらたな頭痛を引き起こすこともあります。
治療は筋肉の持続的緊張には交感神経の興奮が関与しているので、星状神経節ブロックを施行します。
星状神経節ブロックを2ヶ月程度10回程度施行すると症状が緩和する場合が多いです。その後、月に1〜2回程度の頻度で維持することで頭痛が抑えられることが多いです。薬物療法にて十分頭痛が治療できていない方はご相談ください。

片頭痛

頭痛もちの26%が片頭痛です。女性に多く(男性の4倍)、発症時には日常生活ができなくなることが多く、仕事や家事の継続が困難になる場合は深刻な問題となります。
こめかみから痛みが頭部の片側に広がります。脈打つような痛みであり、吐き気をしばしば伴います。発作痛の直前に目がチカチカすることがあります。労作で増悪し4時間から3日間持続します。
トリプタン製剤と言う薬物が有効で発作時に使用します。
ただしトリプタン製剤を10回/月以上使用する場合、薬物によるあらたな頭痛を合併する可能性があります。
神経ブロックとして星状神経節ブロックを施行いたします。20回程度施行すると少しずつ、片頭痛の頻度・程度が改善します。その後 月に1〜2回程度の頻度で維持することで、症状の安定が期待できます。
頭痛薬が無効だったり、副作用のため内服できない方は一度ご考慮ください。

群発頭痛

頭痛もちの0.03%が群発頭痛です。男性に多く、夜間決まった時間に目の奥がきりきりえぐられるような激痛が、1~3時間持続します。涙、汗、鼻閉などの自律神経症状を伴う場合が多いです。
連日おこるが、数週間から数カ月で自然におさまり無症状の期間が持続し、再び発作期に入ります。
治療、予防薬としてワソラン(頻脈性不整脈の治療薬)と言う薬が有効です。
発作にはトリプタン製剤、酸素吸入が有効。
神経ブロックとして星状神経節ブロック、耳介側頭神経ブロック、第2頚神経脊髄神経節ブロック、三叉神経第1枝ブロック、後頭神経ブロックを考慮致します。

その他

むち打ち

追突事故により頸部の軟部組織(筋肉、じん帯)がダメージをうけ、頸部痛、腕の痛み、しびれ、場合によりめまい、耳鳴りが生じる場合があります。
事故後4週間以内は安静にて対処します。鎮痛薬と安静で症状が改善する場合が多いです。
4週間の安静にても症状が消失しない場合があります。
被害者となった精神的ストレスが疼痛を増強させると言われています。
神経ブロックとして星状神経節ブロックを考慮します。
また、頸椎椎間関節(頸椎の背部を抑えると痛みが生じる。)に痛みを生じる場合は頸椎椎間関節ブロック、高周波熱凝固治療が痛みを軽減させます。

肩の痛み

肩関節周囲炎が原因となることが多いです。
頸椎からの神経痛(頚部第5神経根症 頚部第6神経根症)で肩を動かすことで痛みが発生することがあります。この場合も長時間の経過で肩関節が拘縮して可動域制限が生じます。
肩関節周囲炎は中年以降に発症する肩の痛みと運動制限で、様々な原因で起こります。急性期の疼痛が激しいときは関節内注射と安静が中心となります。急性期を過ぎた後は肩を動かすことが治療の主体です。自然に改善する場合もあります。運動療法が痛みで十分行えない場合に神経ブロック、肩関節内注射を考慮します。
頚椎からの神経痛が原因であれば、星状神経節ブロック、頚部神経根ブロックなどの神経ブロックを行います。